今日の
ニュースで前々から気になっていた一つの事柄がかくもあっさりと決まってしまったような感が強いです。今国会の最重要課題として位置付けてきたとされる改正教育基本法が参議院本会議を通過してしまいました。なにか、本当に議論しなくてはならない中身については不覚議論されず、いじめ問題それからタウンミーティングの問題ばかりが取り上げられているうちにすっと可決までこぎつけたような気がします。
そもそもこの教育基本法はその名のとおり、日本の教育に関する根本的・基礎的な法律です。教育に関するさまざまな法令の運用や解釈の基準となる性格を持つことから「教育憲法」「教育憲章」などともいわれています。現行法は、前文と本則11条および附則からなるので、日本国憲法が施行される約1月前の1947年3月31日に施行されています。
ということなのですが、何がどう変わっているのかというのは正直あまり
ニュースでも見なかった気がします。私がたまたま
ニュースを見ていなかったからかもしれませんが・・・。なのでちょっときになったので文部科学省のHPにいって「教育基本法案と現行教育基本法の比較」というものをちょっと見てきました。これによると大きくことなるのは、本則が18条になっていること。
増えているものは、生涯教育の理念・大学・私立学校・教員(学校教育から独立)・
家庭教育・幼児期の教育・学校、
家庭及び地域住民等の相互連携協力・教育進行基本計画。減ったものとして男女共学があります。
そのた条文の中でもかなり補足的な項目が増えて、全体的には明確化した気がします。
それから一番の問題となっているのが、前文と第二条ではないかと思います。まず、前文で盛り込まれた点では、「公共の精神」「豊な人間性と創造性」「伝統を継承」「国の未来を切り拓く」と言う点が増えています。現行法での前文のほうがすっきりしていて良いようにも思うのですが、どうなのでしょう。それから問題の二条の項目の一つ「伝統と文化を尊重し、それらを育んできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」となっています。
上記の二点の改正で一番の争点なのがこの愛国心の教育についてどう取り扱うかという問題。賛否両論ありますし、どちらが正しいというのは私自身判断を悩むところでありますが、日本人と他の国の人とを比較して思うのが祖国を思う気持の強さかなという気がします。教育の面でどう取り上げていくかは正直難しい面もあると思いますが、私個人のとしては、賛成よりかなという気がします。
またあまり取り上げられていませんが、結構注目すべきは、先にもあげた
家庭教育。どのようなものかというと、「1、父母その他保護者はこの教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を三つに消させるとともに、自治ツ新を育成し、心身の調和の取れた発達をはかるよう努めるものとする。2、区に及び地方公共団体は、
家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報提供その他に
家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。」
とあります。正直あたり前なことだと思うのですが、どうも塾で話を聞いたり友人の教員と話をしていると親がこの教育に対する責任をある種放棄しているというところがかなり多いように感じます。あたり前の躾がまるでなってないことに驚かされてしまいます。こういうことをきちんと明記しなくてはならないという今の日本がなんだかさびしい気もします。
それから注目は、義務教育が9年という条文が削除された点。これによって、義務教育が自治体の判断で短くも長くもなるということ。これも難しい面があると思いますが、
飛び級にはあまり賛成ではありません。むしろ、最低限のことができたうえで義務教育を終えるようにしていったほうがいいのでは?おもいますがどうでしょう・・・。更なる議論の種になるかもしれませんが。
いずれにしても今回の改正で全てが解決するわけでもなく、だから急に何かが変わるわけでもありません。
改正反対賛成を言う前に、まずよりよい教育をしていくためにどうしたらいいのかを議論していく機運をもっと作っていく必要があるのではないのかと思います。