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天体距離計測:1万7250光年まで精密に 2007年8月21日
広大な宇宙。それは想像に絶する広さですよね。この宇宙がどんな形なのか、何処にどんな星があるのかを正確に知りたいと思うのは古代からの夢だったのかもしれません。私も子供のころは、星を眺めているのが好きで、よく眺めていたのを覚えています。

私が学生のころもかなり天文台の精度が向上したこともあって、以前よりもかなり詳細で精密な宇宙の姿を映し出すというニュースを良く耳にしました。特に、ハッブル望遠鏡が出てきたり、すばる望遠鏡が出てきたりして宇宙の目はより精度をまして見つめられるようになりました。

そんな中、新しい宇宙の目のニュースが毎日新聞に載っていました。誤差の少ない三角測量の原理を用い、これまでで最も遠い1万7250光年先の天体までの距離を精密に計測することに、国立天文台鹿児島大の研究グループが成功したそうです。小林秀行・国立天文台教授によると「将来的には、銀河系の直径に相当する10万光年を正確に計測し、銀河系の精密な立体地図を作りたい」とのこと。

測量方法にはいろいろあるのですが、地球の公転のため季節によって同じ天体でも見える方向が微妙に変わる「年周視差」を利用した三角測量は、純粋に幾何学的な計算だけで精密に距離が求められる利点があります。しかし、地球の大気のゆらぎの影響で天体像がぼやけてしまうため、年周視差による三角測量では約9000光年までしか測れませんでした。

そこで今回は、岩手県奥州市、鹿児島県薩摩川内市、東京都小笠原村、沖縄県石垣市の国内4ヶ所に設置した電波望遠鏡で構成する「天文広域精測望遠鏡(VERA)」を使い、二つの天体を同時観測することで大気の影響を除去する方法を開発したとのこと。これはどの位の精度かというと、月面に置いたサッカーボールの直径を測れるほどの精密計測を実現したそうなのです。

この方法で、これまで約1万2000光年とされてきたオリオン座「S269」という天体までの距離を1万7250光年と算出できました。このVERAは、国立天文台と大学が観測システムを初めて共同建設したケースとして注目を集めている。薩摩川内市の直径20メートルの電波望遠鏡は、鹿児島大理学部の教員や学生を中心に日常的に運用されているという。

現在は、大学といえどなかなか財政的に厳しい面に直面していますが、アイディア次第で国際的にも通用する研究を行うことが出来るというのは、大きな意義があるのではと思います。この研究が進んで、いつか高精度の銀河系の地図が出来るのをちょっと楽しみにしたいなあとおもいます。

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